県立宮古病院の移転先について

利用者視点・宮古島全体から見た
最適な移転地とは?

 県立宮古病院に対して圏域住民がもう少し何とかしてほしいと思うのは、病院利用の際の駐車スペース確保の件と、診察(療)前待ち時間の長さ、同じく会計前の待ち時間の長さなどであろうと推測します。看護士の対応や医師の対応には私自身さしたる不満はありません。病院建物の老巧化は、入院されている方はともかく、外来の私どもからはほとんど苦になりません。新しく広い院内が良いことは言わずもがなであって、それより気になるのが今とり沙汰されている新しい移転先のことであります。
 
 報道によれば、旧宮古農林高校(現総合実業高校)東隣のグラウンドを含む敷地であるとか。市街地化が進む同地域で院内外敷地や外来者の駐車スペースが充分とれるのか、時代を50年先まで見越して眺めるとはなはだ心もとない気になってしまう。新築後50年程度は建て替えなどないことを考えれば、郊外など、もう少しゆとりのあるスペースで建造して欲しいと願う。勿論同地が県有地で、新たに建設用地を求めずに済むというメリットはあるが、それにしてもです。

 ですが、そういう敷地面積の狭少をとりわけ言いたてるために書いているわけではありません。本音を言えば、県立病院がこの宮古島の中央のあたりに建造できないものか、という不満を言いたいのです。それは当然宮古本島周辺の離島からのアクセスも考えなければならないのですが、利用者にとっては、短時間で労少なく往復できる場所が理想です。そのような意味合いでは、特に城辺地域に住む人々の間で不満が多いことは事実です。城辺地域からの感覚で言えば、新築予定地は現在地より遠く、市街地のいくつもの信号を通り抜けねばなりません。行き帰りに時間がかかり過ぎ、うんざりということが予測されます。「急病人は病院に着く前に死んでしまうかも」という冗談ともため息ともつかない声もお年寄りの間で聞こえます。「街に近い鏡原あたりにできなかったものかね、どこからも便利だと思うけど」というのが最大公約数でしょうか。宮古島市とはすなわち旧平良市のこと?という意識が人々の脳裏にこびりついていませんか。

  

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