臨時議会 (平成21年12月議会)

 11月30日(月)には、臨時議会がひらかれました。議題は15項目。そのなかで、とくに関心を引いたのが「議長」選任と「宮古島市議員の給与に関する条例等の一部を改正する条例」(案)。

 議長選挙については市長派=与党と反、或いは非市長派=野党とに分かれ、それぞれの議長候補が届け出て、議員の直接投票によって決められたのですが、議員数で劣勢にある野党側は敗色濃厚なことから、あえて候補者を出されてもよかったのです。ですが、それでも候補者を立てた理由は、野党の存在を相互に、そして市民の前に明らかにしておくことの必要性を感じたからでした。結果は15対11で予想どおりの与党勝利でした。

約1億円の使い道


 もうひとつ、職員の給与減額については、減額する約1億円をその後どう使うのかという点です。人事院勧告で職員給与をカットせざるを得ないという事情はあるにせよ、給与をカットして、カットした分(約6千万円)の大半を職員の残業代に回すというから、少しわかりにくい気がして、そこで質問をしてみました。

 約4千万円のうち2千万円程度が諸々の支出に、残り2千万円が市の積立金にという説明です。給与をカットして、その大半を残業代にという趣旨でした。回答(答弁)は、職員の残業代がない。残業代の替わりに休んでもらう代休も限界、というようなことが理由でした。言い方は悪いのですが、戯画化すれば、職員の右のポケットから1億円をつかみ出して、左のポケットに6千万円を戻してやり、2千万円を当局のポケットに入れ、2千万円を必要な経費に使うというような絵図です。


 それはさておき、年の瀬にあって、もっと大変な人々が居るのではないのか。職員の身銭を切り取るのであれば、職員以外の市民のふところをあたためられないのか。という趣旨で、例えば、市が管理する道路や公園は雑草、雑木が生い繁っているところが多く6千万円くらいをかけて失業対策事業的な作業、海浜や漁港の清掃も含められれば尚よいのだが、1~2ヵ月、市全域で市民参加で展開すれば、年末年始の小遣いが回り、道路や公園もきれいになり、さわやかな正月が迎えられるのではないか。という発想はありませんか、と一応たずねてみたのです。しかし反応は乏しく、総決事項は即決でして、という感じで。でも言わねばならないことは言っておかないとですね。市民からはしっかり指摘がありました。お役所的発想は相変わらずですね、と。お役所ありきではありません。それこそ地域が主役、市民が主役、宮古島市の元気はそこからです。

  

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