12月定例会を終えて(平成21年)
11月8日投開票。11月10日当選証書の付与式。11月25日、全員協議会、11月30日、臨時市議会。12月7日~12月18日、12月定例市議会と、忙しいような、そうでもないような日々が過ぎ、12月下旬、少し落ち着いた感がします。
新人議員に関しては、議会事務局より、2・3時間のオリエンテーションが催されるのかという期待もありましたが、遂にナシでした。先輩議員の方々に教示いただいて、後を尾いて回るのが当初はやっとです。どうにかどうにか、初の定例会を終えたというところです。今回の12月定例会では、一般質問を7項目ほどを通告しました。下記に列挙いたします。
一昨年(07年、平成19年)に東平安名崎の根もと一帯約20haを市が企業に売却したことを機に、一帯の開発について、保良集落の人々を中心に多くの人々が反対の声をあげた経緯があり、その後の開発の動向を知りたかったこと、数ヶ月前に、東平安名崎保存管理計画策定事業にかかるマスコミの報道があり、その事業等について知りたかったことが質問の動機でした。
市が地元の要請を受けて調査、上梓(09、平成21年3月)した「東平安名崎根元周辺文化財及び自然環境調査報告書」(市教育委員会)を含め、現在「名勝東平安名崎保存管理計画策定事業」が進められており、この策定事業の結果は、今後の東平安名崎一帯、海浜や海も含め、保存管理の重要な指針ともなるであろうという予測をもとに大きな関心をもって質問をいたしました。どこが保存されねばならないのか、開発はどこがどの程度可能なのかなど、重大な関心をもたざるを得ません。
宮古の方言でマクガンと呼称されるヤシガニは近年個体数の減少、小型化(大きいマクガンが見当たらない)が著しくなっています。捕獲は法律上の禁止等制限がありません。放置すればいずれ絶滅する運命にあります。事実、南太平洋のバヌアツでは絶滅したと言われています。生息の北限は沖縄諸島だそうです。何とか条例等をもって保護したいという想いから質問致しました。
先輩議員が図書館を「ハコモノ」と表現することへの微妙な違和感等をもって持論を少し述べ、県立図書館について主に質問しました。新しい市立図書館は県立宮古病院跡地にということに異論はありません。新市立図書館のイメージは
県立図書館、宮古分館の平成22年3月閉館については、分館の蔵書や資料の宮古島市への譲渡、建物施設の市への譲渡等について尋ねました。蔵書、資料については市への譲渡がうまくいきそうですが、建物本体や中の施設等、維持管理費その他の課題もあり、今後検討するとの回答です。
燃やせるごみ袋が有料になりました。市内の小売店で買えますが、どの小売店でもという訳でもなく市に小売店の申請をしなければなりません。また小売店は市街地近くのクリーンセンターへ、販売用のごみ袋を仕入れに行かねばなりません。遠隔の小売店は大変です。そこで、
を質しました。結果、各支所での卸売は可能。卸売業者への委託は難ということでした。何が難なのかよくわからない回答でしたが、引き続き調べてみたいと思います。
現在、市民は空港への往来を自家用車かタクシーに頼っています。安い大量輸送手段(バス等)がないからです。長時間駐車や夜間駐車は勿論論外ですが、一部、空港への交通アクセスが公共インフラの面で貧弱ということにも遠因はあるのです。利用料金を取る前に公共インフラの充実を行政にはもう少し考えて欲しいというのが市民の願いだと思うのですが、一般質問でせめて1時間以内の利用については無料という発想を市はお持ちじゃないかと尋ねれば、これは県の条例ですから市は物が言えませんというような回答。市が有料化に対する市民の意見を募集しているじゃないですか。問題は長時間、夜間駐車をどうなすかでしょう。市民目線に立っていないんじゃないですか。
この件については一部七又集落の住民の意見もお聞きしました。七又、福東の集落は東南海上に隣在していることもあって、強風、台風時の防風、防潮等が気になったからです。二集落への説明会も済んでいて、対策等は練られているようでした。この事業に絡めて、両集落の市民(住民)からどのような要望等が出されたのか質問をしました。防風、防潮対策は勿論ですが、その他に集落内外灯、集落内道の整備等が出たという回答でした。
役所内関係課で話し合いたいということでしたので、今後注視していきたいと思います。
12月5日の地元紙一面に。4支所(城辺・伊良部・下地・上野)を将来的には証明書発行のみの窓口業務とする組織・機構の見直しを決定したとするショッキングな記事が載ったことがきっかけです。市街地以外の周辺部の不安、不満は大きく、それは1つに支所機能の低下、2つ目に地域住民への行政サービスの低下という点に象徴されます。
そんななかで、如何に地域の人々の不安・不満を取り除き安心した将来像を築き上げていくかということは行政に課せられた重大な課題ではないのか、という想いで次の2点を質問しました。
です。2つの質問に関して、どの回答も具体的なものはありませんでした。抽象論に終始してしまうのです。特に2)については具体的なビックプロジェクトの必要性を感じました。どう、私たちの住む城辺地域を、そして宮古島市を元気にし、にぎわいのある地域、市にしていくか、これからが正念場だな、と思います。手をこまねいていては、衰退するばかりです。
新人議員に関しては、議会事務局より、2・3時間のオリエンテーションが催されるのかという期待もありましたが、遂にナシでした。先輩議員の方々に教示いただいて、後を尾いて回るのが当初はやっとです。どうにかどうにか、初の定例会を終えたというところです。今回の12月定例会では、一般質問を7項目ほどを通告しました。下記に列挙いたします。
- 東平安名崎一帯の保存及び活用について
- 絶滅危惧種の保護について
- 新しい市立図書館の建設計画及び県立宮古図書館の利活用について
- 可燃ごみ等の小売店の流通について
- 宮古空港駐車場の利用有料化について
- 市有地の無償貸付(七又地区・沖縄電力)について
- 宮古島市の組織・機構の見直しについて
1、東平安名崎一帯の保存及び活用について
一昨年(07年、平成19年)に東平安名崎の根もと一帯約20haを市が企業に売却したことを機に、一帯の開発について、保良集落の人々を中心に多くの人々が反対の声をあげた経緯があり、その後の開発の動向を知りたかったこと、数ヶ月前に、東平安名崎保存管理計画策定事業にかかるマスコミの報道があり、その事業等について知りたかったことが質問の動機でした。
市が地元の要請を受けて調査、上梓(09、平成21年3月)した「東平安名崎根元周辺文化財及び自然環境調査報告書」(市教育委員会)を含め、現在「名勝東平安名崎保存管理計画策定事業」が進められており、この策定事業の結果は、今後の東平安名崎一帯、海浜や海も含め、保存管理の重要な指針ともなるであろうという予測をもとに大きな関心をもって質問をいたしました。どこが保存されねばならないのか、開発はどこがどの程度可能なのかなど、重大な関心をもたざるを得ません。
2、絶滅危惧種の保護について
宮古の方言でマクガンと呼称されるヤシガニは近年個体数の減少、小型化(大きいマクガンが見当たらない)が著しくなっています。捕獲は法律上の禁止等制限がありません。放置すればいずれ絶滅する運命にあります。事実、南太平洋のバヌアツでは絶滅したと言われています。生息の北限は沖縄諸島だそうです。何とか条例等をもって保護したいという想いから質問致しました。
3、新しい市立図書館の建設計画及び県立宮古図書館の利活用について
先輩議員が図書館を「ハコモノ」と表現することへの微妙な違和感等をもって持論を少し述べ、県立図書館について主に質問しました。新しい市立図書館は県立宮古病院跡地にということに異論はありません。新市立図書館のイメージは
- 中央図書館的な役割をになうことになる施設なので市街地に建設するか、市街地に隣り合う場所(利用率の面)
- お年寄りや子供、生徒等が歩いて行ける距離にあること
- 旧町村への対応については、城辺は城辺図書館、他には学校の空き教室等を利用したサービスを考えるべきでは。そこでは宮古島市全体の蔵書が検索でき、貸出サービスが受けられるよう通信ネットワーク整備が必要でしょう。移動図書館の継続も求められます。
県立図書館、宮古分館の平成22年3月閉館については、分館の蔵書や資料の宮古島市への譲渡、建物施設の市への譲渡等について尋ねました。蔵書、資料については市への譲渡がうまくいきそうですが、建物本体や中の施設等、維持管理費その他の課題もあり、今後検討するとの回答です。
4、可燃ごみ袋等の小売店への流通について
燃やせるごみ袋が有料になりました。市内の小売店で買えますが、どの小売店でもという訳でもなく市に小売店の申請をしなければなりません。また小売店は市街地近くのクリーンセンターへ、販売用のごみ袋を仕入れに行かねばなりません。遠隔の小売店は大変です。そこで、
- 市は卸売業者に委託し、小売店に届けられないか、即ちふつうに流通させられないか
- 卸売業者への委託がすぐにできなければ、早めに各支所で取扱(支所で卸売りをする)えないか
を質しました。結果、各支所での卸売は可能。卸売業者への委託は難ということでした。何が難なのかよくわからない回答でしたが、引き続き調べてみたいと思います。
5、宮古空港駐車場の利用有料化について
現在、市民は空港への往来を自家用車かタクシーに頼っています。安い大量輸送手段(バス等)がないからです。長時間駐車や夜間駐車は勿論論外ですが、一部、空港への交通アクセスが公共インフラの面で貧弱ということにも遠因はあるのです。利用料金を取る前に公共インフラの充実を行政にはもう少し考えて欲しいというのが市民の願いだと思うのですが、一般質問でせめて1時間以内の利用については無料という発想を市はお持ちじゃないかと尋ねれば、これは県の条例ですから市は物が言えませんというような回答。市が有料化に対する市民の意見を募集しているじゃないですか。問題は長時間、夜間駐車をどうなすかでしょう。市民目線に立っていないんじゃないですか。
6、市有地の無償貸付(七又地区・沖縄電力)について
この件については一部七又集落の住民の意見もお聞きしました。七又、福東の集落は東南海上に隣在していることもあって、強風、台風時の防風、防潮等が気になったからです。二集落への説明会も済んでいて、対策等は練られているようでした。この事業に絡めて、両集落の市民(住民)からどのような要望等が出されたのか質問をしました。防風、防潮対策は勿論ですが、その他に集落内外灯、集落内道の整備等が出たという回答でした。
役所内関係課で話し合いたいということでしたので、今後注視していきたいと思います。
7、宮古島市の組織・機構の見直しについて
12月5日の地元紙一面に。4支所(城辺・伊良部・下地・上野)を将来的には証明書発行のみの窓口業務とする組織・機構の見直しを決定したとするショッキングな記事が載ったことがきっかけです。市街地以外の周辺部の不安、不満は大きく、それは1つに支所機能の低下、2つ目に地域住民への行政サービスの低下という点に象徴されます。
そんななかで、如何に地域の人々の不安・不満を取り除き安心した将来像を築き上げていくかということは行政に課せられた重大な課題ではないのか、という想いで次の2点を質問しました。
- 各支所の職員数は最終的にどの程度なのか
- 各支所における行政サービスの充実、地域振興策等に対する取り組みはどのように考えているのか。
です。2つの質問に関して、どの回答も具体的なものはありませんでした。抽象論に終始してしまうのです。特に2)については具体的なビックプロジェクトの必要性を感じました。どう、私たちの住む城辺地域を、そして宮古島市を元気にし、にぎわいのある地域、市にしていくか、これからが正念場だな、と思います。手をこまねいていては、衰退するばかりです。
2009/12/25
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