平成23年宮古島市議会3月定例会
平成23年宮古島市議会3月定例会は3月1日に開会し、平成22年度の補正予算6件、23年度一般会計予算をふくむ特別会計予算等8件、条例案10件、海中公園指定管理者を指定する案件等8件、報告2件、諮問4件で、計40の案件を処理、4日間の一般
質問(24名)を終え、23日に閉会しました。
ところで、いま宮古島市でなにが主要な課題となっているかを推しはかるのに、一般質問にとりあげられる案件の頻度、ついやされる時間等をもって目安とすることも可能であります。今3月議会にあって、目立った案件はといえば、たとえば、学校規模適正化の課題、観光の目玉事業とされる狩俣の海中公園事業、エコアイランド特別地区としての宮古島市、旧町村支所機能の縮小・職員減数、先島諸島の防衛、TPP(環太平洋経済連携協定、いわゆる貿易関税の撤廃)、航空大学の誘致、市職員の不祥事等々が列挙できます。いずれも市民や市にとって重いことがらばかりであります。市民の英知が求められます。
今議会中、3月11日、東日本大震災が起きました。一般質問にたつ議員のすべてがそれぞれにふかい哀悼の念とすみやかな復興に言及したのは印象的でした。
私事で恐縮ですが、一般質問については下記の質問を行いました。
荒廃した公有原野に新たに植樹することによって暴風、防潮の機能をよみがえらせることなどにあるようですが、実際には、現に機能している豊かな公有原野を切りひらいて更地にし、そこに2種類ほどの樹種を植えるという、よくわからない行為もかなりあることから、あえて尋ねました。特に農地や集落を抱護する保安林帯にまでこの「造成事業」が及ぶこともあって、畑主や近隣住民は不安を訴えます。手つかずの原野等は植生の多様化が進み、災害に強く里山的な自然が形成されています。また、長い年月を経て育まれているだけに在来貴重種の宝庫でもあります。住民へのもう少し丁寧な説明と協議が必要ではないでしょうか。
年間どのくらいあり、どのように使われているのかは市民にとって関心のあることだと思います。その収入、支出について、市(環境保全課)は、ホームページ等に掲載することで広く開示することを約束しました。収入支出明細の透明度が高まることは喜ばしいことです。
[追記]
詳細な金額を掲載しました。
宮古島市指定ゴミ袋・粗大ゴミ用ステッカーの収入(売上げ)及び支出(充当事業)明細 | 下地博盛 宮古島市議会議員 公式サイト
昔から城辺と平良をむすぶ主要道です。港や空港を含む市街地との相互アクセスは今日にあっても尚、城辺地域の発展に大きな影響を及ぼします。城辺、とりわけ東部は中心市街地からきわめて遠隔に位置します。地理的な不利性は言うまでもありません。この城辺地域へ出入り(78号線)する間口を市街地側からできるだけ広げたいという思いから道路両側4車線への拡幅と、加えて現在の制限時速40㎞を50㎞に高速化することで遠隔地としての距離感をできるだけ消去したいという考えで質問を試みました。肯定的な答弁はもらえませんでしたが、城辺地域の振興をふくめ、ひきつづき考察が必要です。
昨年12月議会で庁内(役所内)検討委員会を設立し、新庁舎建設の是非について論議をしたいという答弁があったなかで、今回、市長の施政方針に外部の有識者や市民を含めた「庁舎等建設検討委員会」を設置して、さらに論議を深めるということが示されました。新庁舎を建設することには市民のなかに異論、反論等少なくないことから、広汎な市民がこの論議に参加できるシステムの検討を訴えました。私個人としては、新庁舎の建設より現にある分庁方式の充実を一層おし進めるなかで、支所権限の拡大を図り、とりわけ旧市町村の独自性発揮を促すことをもって市全体の一体的な発展をめざす手法が望ましいと思います。
まず宮古本島内バス2社の平良におけるターミナルがそれなりの距離をもって別々に所在していることが利用者にとっては不便であること、今後新設される宮古病院をふくめ、空港、市役所、高等学校等の主要施設をめぐるネットワーク化等の課題について質問を行いました。特に、やがて完成する伊良部架橋からの路線バス乗り入れも念頭に、3社合同のターミナル整備は行政の後押しが不可欠です。これらについては前向きの答弁をいただいており、その実現が待たれます。
今年6月の定例議会でその制定案が提示できる旨の答弁がありました。その実現に期待しています。以上、3月定例会にかかる個人的な報告でした。
質問(24名)を終え、23日に閉会しました。
ところで、いま宮古島市でなにが主要な課題となっているかを推しはかるのに、一般質問にとりあげられる案件の頻度、ついやされる時間等をもって目安とすることも可能であります。今3月議会にあって、目立った案件はといえば、たとえば、学校規模適正化の課題、観光の目玉事業とされる狩俣の海中公園事業、エコアイランド特別地区としての宮古島市、旧町村支所機能の縮小・職員減数、先島諸島の防衛、TPP(環太平洋経済連携協定、いわゆる貿易関税の撤廃)、航空大学の誘致、市職員の不祥事等々が列挙できます。いずれも市民や市にとって重いことがらばかりであります。市民の英知が求められます。
今議会中、3月11日、東日本大震災が起きました。一般質問にたつ議員のすべてがそれぞれにふかい哀悼の念とすみやかな復興に言及したのは印象的でした。
私事で恐縮ですが、一般質問については下記の質問を行いました。
- 「特定森林造成事業」の件
- 指定ゴミ袋及びステッカーの売り上げとその支出の件
- 県道78号線(平良・城辺線)の拡幅と高速化の件
- 市の総合庁舎の件
- バスターミナルの統合及び路線ネットワーク再整備の件
- ヤシガニ保護条例の進捗状況の件
①「特定森林造成事業」
荒廃した公有原野に新たに植樹することによって暴風、防潮の機能をよみがえらせることなどにあるようですが、実際には、現に機能している豊かな公有原野を切りひらいて更地にし、そこに2種類ほどの樹種を植えるという、よくわからない行為もかなりあることから、あえて尋ねました。特に農地や集落を抱護する保安林帯にまでこの「造成事業」が及ぶこともあって、畑主や近隣住民は不安を訴えます。手つかずの原野等は植生の多様化が進み、災害に強く里山的な自然が形成されています。また、長い年月を経て育まれているだけに在来貴重種の宝庫でもあります。住民へのもう少し丁寧な説明と協議が必要ではないでしょうか。
②市民が支払う、指定ゴミ袋やステッカー代金
年間どのくらいあり、どのように使われているのかは市民にとって関心のあることだと思います。その収入、支出について、市(環境保全課)は、ホームページ等に掲載することで広く開示することを約束しました。収入支出明細の透明度が高まることは喜ばしいことです。
[追記]
詳細な金額を掲載しました。
宮古島市指定ゴミ袋・粗大ゴミ用ステッカーの収入(売上げ)及び支出(充当事業)明細 | 下地博盛 宮古島市議会議員 公式サイト
③県道78号線(平良・城辺線)
昔から城辺と平良をむすぶ主要道です。港や空港を含む市街地との相互アクセスは今日にあっても尚、城辺地域の発展に大きな影響を及ぼします。城辺、とりわけ東部は中心市街地からきわめて遠隔に位置します。地理的な不利性は言うまでもありません。この城辺地域へ出入り(78号線)する間口を市街地側からできるだけ広げたいという思いから道路両側4車線への拡幅と、加えて現在の制限時速40㎞を50㎞に高速化することで遠隔地としての距離感をできるだけ消去したいという考えで質問を試みました。肯定的な答弁はもらえませんでしたが、城辺地域の振興をふくめ、ひきつづき考察が必要です。
④市の総合庁舎について
昨年12月議会で庁内(役所内)検討委員会を設立し、新庁舎建設の是非について論議をしたいという答弁があったなかで、今回、市長の施政方針に外部の有識者や市民を含めた「庁舎等建設検討委員会」を設置して、さらに論議を深めるということが示されました。新庁舎を建設することには市民のなかに異論、反論等少なくないことから、広汎な市民がこの論議に参加できるシステムの検討を訴えました。私個人としては、新庁舎の建設より現にある分庁方式の充実を一層おし進めるなかで、支所権限の拡大を図り、とりわけ旧市町村の独自性発揮を促すことをもって市全体の一体的な発展をめざす手法が望ましいと思います。
⑤バスターミナルの統合及び路線ネットワークの再整備について
まず宮古本島内バス2社の平良におけるターミナルがそれなりの距離をもって別々に所在していることが利用者にとっては不便であること、今後新設される宮古病院をふくめ、空港、市役所、高等学校等の主要施設をめぐるネットワーク化等の課題について質問を行いました。特に、やがて完成する伊良部架橋からの路線バス乗り入れも念頭に、3社合同のターミナル整備は行政の後押しが不可欠です。これらについては前向きの答弁をいただいており、その実現が待たれます。
⑥ヤシガニの保護条例制定について
今年6月の定例議会でその制定案が提示できる旨の答弁がありました。その実現に期待しています。以上、3月定例会にかかる個人的な報告でした。
2011/04/10
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